昨日の初深夜で
患者さんが相次いで2名お亡くなりになりました

はじめて一晩に2回もお焼香しました

昼間すでに肝不全でレベルが下がった方と
週明けにICUに移動していた激症肝炎の方

肝不全の患者さんを追うようにして
30分後に激症肝炎の方が逝った

つい先週まで、二人とも歩いていた
言葉を交わすことができた

お仕事で第一線にいる娘さんを気づかい
奥様だけに知らせて最後まで頑張ったTさん

幾度も血漿交換を施行して
クリーンルーム(亜清潔なんだけど)から「はやく出たい」と泣いたSさん

肝臓を患うということは
とてつもなく怖いのだということを思い知った

A型・B型・C型肝炎
最近血液製剤にC肝ウィルスが入っていたとかで大騒ぎしてるけど
本来病気を治すための血液製剤で
新たに病気になるなんて・・・・

SさんはA型肝炎
本来気が付かないウチに治っていたりするこの病気が
激症化して死にいたらしめるとは

TさんはC型肝炎
肝炎の中で最も怖い
肝硬変から始まってこれにいたり、最後は全身黄染し、腹水とかで全身ぱんぱんにむくんでしまい、多臓器が機能停止していく
(病態は妖しいですよ?こればかりではないです)

私は
これからたくさん勉強して
少しでも安楽に最後を迎えられるような看護が提供できるように

頑張らなきゃならない

すこしでも

2人はあっという間だった
なにもできなかった

私にして欲しい事なんて
なかったかもしれないけれど

重く晴れ上がった腕をさする
点滴が入らなくて何度も挿された跡のある腕
すこしづつ
冷たくなっていく身体

お疲れさま

家族が駆け付けるまで
頑張り続けた心臓

お疲れさま

早く楽になりたいと泣いた目を伏せて

最後のうめき声が
今も耳に残る

こうして
慣れていくのだろうか

こうして

涙一つも流せない

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滴

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