後輩のIちゃんから、電話があった
前に書いた、2年生からのいじめでおいつめられて退職した子だ
私がフラワーレメディを勧めた、大学病院のときの後輩

あれから、失業手当が給付制限無しで出て
生活は楽になったけど
昼夜逆転と、落ち込みが残っていて
私なりに気にはなっていた

でも自分のことで精一杯だった私・・・
どうしてるかなとメールをした矢先に
彼女からの電話

彼女は現在
ボランティアでデイサービスなどの老人施設でのお手伝いを始めたらしい
そこで、スタッフの方から「資格をもっているんだから、是非ちゃんとパートになってはどうか」
「これだけ仕事ができるんだからもったいない」と声をかけていただいたと

「ご老人のお世話ができて、楽しい。
今、本当に毎日楽しくて・楽しくて・・・
こんな私を、まだ必要としてくれるところがあるなんて。
資格をとって、本当によかった」

Iちゃんの声は、はずんでいた

でも、パートではなく、いまだボランティアで、無償で働いているらしい
(無償なので、生活は失業保険でまかなっている)

それはきっと、大学病院での悪夢が彼女を今も支配しているからだ

「自信がつくまでとおもって。」
そういう声すら、弾んで聞こえた

いじめている2年生を注意すれば、隠れていじめがエスカレートする
Iちゃんをフォローすればしたで、「申し訳ない」と萎縮して動けなくなるIちゃん
そういった裏を知っていてなお、フォローせずに追い詰めた師長
それを、救ってあげられなかった、私達・上のスタッフ

彼女に対して「なにもしてあげられなかった」という気持ちがあとをひいていた
看護師になったこと、後悔して欲しくなくて
辛いことだけじゃない、とても素敵な仕事なんだってコト
教えてあげられないまま、辞めさせられてしまった彼女

今、自分の力で、ちゃんと足元を固めることができたという報告だった

私が、力になれたのかどうかはわからない
彼女は私に感謝してくれたけれど
それは、きっと彼女が「弱さ」に逃げなかったからだと思う
彼女自身の「底力」なのだと思う

丁寧な仕事で
患者さんを思いやることのできる子だった
自分が悪いのではなくても、一生懸命頭を下げて、反省しすぎてしまう
素直すぎる子だった

安定剤や抗鬱剤が増えていくたびに
「私はなんて弱いんだろう」と嘆いて、落ち込みながらも
「でもいつかはまた、白衣を着るんだ」と
希望を捨てない、芯の強さを持った子だった

相談の電話でも、自分の不満や不安を延々ぶちまけまくるのではなく、
ちゃんと相手の話を聞く耳をもち、提示された解決策を実行し
薦めたフラワーエッセンスも、続けてくれているらしい

悲劇のヒロインに浸るのではなく、いつもちゃんと出口を探して前を見てた

そんな彼女だから、ちゃんと見ていてくれる人がいたのだと思う



私が鬱だった時は、ずっと後ろを見ていた気がする

自分をかわいそうだと思って、周りに「かわいそうさ」をアピールしてみたり
相手の都合はおかまいなしで、夜中に電話して
今どれだけ自分が辛いのかを延々と語って、迷惑をかけたり・・・


うわぁ・・・
今改めて考えると・・・かなり恥ずかしい・・・


彼女のこれからが、輝かしいものでありますように
願ってやまない

コメント

滴

お気に入り日記の更新

日記内を検索