検査入院のはずで
お見舞い来なくても大丈夫だよなんて言ってた
最初
84歳
絶対なんかあるだろうと思ってた
C肝だってのは最近知った
むくみがすごいと言ってた
マンションの3階から、下の芝生にシルバーカーを投げて
K子さんが仕事でいないうちに
独りで医者に行ったらしい
正式病名は肝硬変・B肝・C肝・肝細胞ガン疑い
いずれにしろターミナル
先週の話では、「亜鉛不足」と「低栄養」「腹水」とだけ知らされていた
「悪いものではないです」なんて言われていた
ふたをあけたら出るわ出るわで
来週ガンに関しての精査と転移検査をするとのコト
そんなんしたところで、治療そのものはもう意味がない
治療しない方針なのに
穿刺するの？転移調べたところでなにができるの？
腫れあがった左腹部
鎮痛指示はソセアタを六時間で…
まだ話が出来るうちは、意識レベルを落としたくないから
（つまりセデーションかけたくないらしい）積極的鎮痛はしないと。
・・・でも、痛みを我慢させてまで最後の時間を過ごせって
おかしいよ・・・。
最後の言葉が「痛い。苦しい。」ってことになりかねない
そんな看取りがあっていいの？
モーラステープでかえって炎症を起こしかけてるお腹
「からしの成分が入ってるからねぇ」って。
黄疸出て、むくみもひどくて
皮膚もすごく弱くなってる・・・。
内臓の炎症に湿布貼る位なら・・・
患部クーリングしてあげて欲しい・・・。
「ターミナルだから、積極的治療はしない・看取るだけ」
「最後まで希望を捨てたくない、なにかしらして欲しい」
医療者の立場もわかる
家族の立場もわかる
中途半端な自分
窓口は祖母の長女であるK子さん
（つまり私の母）だが、退院めざしてスパルタで祖母の尻をたたいてきた人なので、ターミナルと聞いてかなり動揺している
メールで「心臓が200になった」とか
「ナースステーションの隣の部屋に移された！」とか
「アンモニアを点滴で入れるらしい」？？？とか
老健で介護の仕事をしているK子さん
2時間ごとの体交やおむつ交換時の陰部洗浄は当たり前の世界だったらしい
だもんで、病院では全然やってくれない！！
オムツも開くだけで、出てなかったら陰洗してくれない！！とぶつぶつ
全身パンパンで、高血圧・動脈硬化もすごくて
胸水・腹水で過度な体動は身体に負担をかけるかもしれないし
（てゆうかそもそも、介護資格持ってる家族がいるんだから、ご自分でどうぞって言うことなのかもしれないし）
傷が出来たらそこからだらだら浸出液が出てしまいそうなくらい
はちきれそうな皮膚を
毎回オムツチェックの度に洗ってたら
・・・お尻だってアルカリ性の腸液出てて荒れてるのに
毎回石鹸で洗えって言うの？おしぼりでこすれっていうの？
入ってくる看護師さん捕まえては
「今日、清拭まだですよね？？」とか言ってしまうし
わかるけど・・・わかるんだけど・・・
医療者側としては、とても困ってしまう家族
責任感じてるんだよね？
もっと早く、施設から助け出してればとか
親子喧嘩しなきゃとか
もっとやさしくしてればよかったとか
後悔しっぱなしなんだよね？
だからこそ、今なにかしてあげなきゃってやっきになってるんだよね？
（K子さんが引き取っていたのに、スパルタリハビリで
毎回親子げんかしてたら、叔母が田舎へ連れ戻してしまった。
その後、《わがまま・ボケがひどい》という理由で
施設に入れられてしまったのだが、そこですごい扱いを受けていて、結果面会に行ったK子さんが・そのまま連れ帰ってきたのだ）
今思えば、奇妙なわがままやまだらボケは
血中アンモニアが上がってきていたのかもしれなかった
施設から引き取った段階で
Hb6．4
なのに、週2回の増血剤点滴のみで来ていた
出血元を調べたりはされていなかった
貧血は低栄養からとかいっちゃって
施設で下血とかしてたのは
「ストレス」で片付けられていたらしい
結婚の報告をしたい
旦那に逢ってほしい
そう言っても
叔母からの「今は動揺させたくない」の一言で片付けられて
1年半逢えないままでいた
その間に
祖母を蝕んでいった病魔
施設入所の検査で発覚したC型肝炎
輸血は40年前
きっとずっと患っていたのだろうに
保護責任者である嫁さんからは
なんにも情報がなかった
すこしでも
私に情報が入ってれば
こんなになるまでほっとかなかった
私なりの判断もできたはず
私にだって
後悔は残る
でも
今更なんだ
動揺してるK子さん
今は昔あった確執なんてどうでもいい
どうでもいいんだ
今は
会話ができるうちは、できるだけ側にいてあげたい
目をパッと開けて
きょろきょろ見回したときに
「ここにいるよ」って手を握り返してあげたい
それしかできないから
お見舞い来なくても大丈夫だよなんて言ってた
最初
84歳
絶対なんかあるだろうと思ってた
C肝だってのは最近知った
むくみがすごいと言ってた
マンションの3階から、下の芝生にシルバーカーを投げて
K子さんが仕事でいないうちに
独りで医者に行ったらしい
正式病名は肝硬変・B肝・C肝・肝細胞ガン疑い
いずれにしろターミナル
先週の話では、「亜鉛不足」と「低栄養」「腹水」とだけ知らされていた
「悪いものではないです」なんて言われていた
ふたをあけたら出るわ出るわで
来週ガンに関しての精査と転移検査をするとのコト
そんなんしたところで、治療そのものはもう意味がない
治療しない方針なのに
穿刺するの？転移調べたところでなにができるの？
腫れあがった左腹部
鎮痛指示はソセアタを六時間で…
まだ話が出来るうちは、意識レベルを落としたくないから
（つまりセデーションかけたくないらしい）積極的鎮痛はしないと。
・・・でも、痛みを我慢させてまで最後の時間を過ごせって
おかしいよ・・・。
最後の言葉が「痛い。苦しい。」ってことになりかねない
そんな看取りがあっていいの？
モーラステープでかえって炎症を起こしかけてるお腹
「からしの成分が入ってるからねぇ」って。
黄疸出て、むくみもひどくて
皮膚もすごく弱くなってる・・・。
内臓の炎症に湿布貼る位なら・・・
患部クーリングしてあげて欲しい・・・。
「ターミナルだから、積極的治療はしない・看取るだけ」
「最後まで希望を捨てたくない、なにかしらして欲しい」
医療者の立場もわかる
家族の立場もわかる
中途半端な自分
窓口は祖母の長女であるK子さん
（つまり私の母）だが、退院めざしてスパルタで祖母の尻をたたいてきた人なので、ターミナルと聞いてかなり動揺している
メールで「心臓が200になった」とか
「ナースステーションの隣の部屋に移された！」とか
「アンモニアを点滴で入れるらしい」？？？とか
老健で介護の仕事をしているK子さん
2時間ごとの体交やおむつ交換時の陰部洗浄は当たり前の世界だったらしい
だもんで、病院では全然やってくれない！！
オムツも開くだけで、出てなかったら陰洗してくれない！！とぶつぶつ
全身パンパンで、高血圧・動脈硬化もすごくて
胸水・腹水で過度な体動は身体に負担をかけるかもしれないし
（てゆうかそもそも、介護資格持ってる家族がいるんだから、ご自分でどうぞって言うことなのかもしれないし）
傷が出来たらそこからだらだら浸出液が出てしまいそうなくらい
はちきれそうな皮膚を
毎回オムツチェックの度に洗ってたら
・・・お尻だってアルカリ性の腸液出てて荒れてるのに
毎回石鹸で洗えって言うの？おしぼりでこすれっていうの？
入ってくる看護師さん捕まえては
「今日、清拭まだですよね？？」とか言ってしまうし
わかるけど・・・わかるんだけど・・・
医療者側としては、とても困ってしまう家族
責任感じてるんだよね？
もっと早く、施設から助け出してればとか
親子喧嘩しなきゃとか
もっとやさしくしてればよかったとか
後悔しっぱなしなんだよね？
だからこそ、今なにかしてあげなきゃってやっきになってるんだよね？
（K子さんが引き取っていたのに、スパルタリハビリで
毎回親子げんかしてたら、叔母が田舎へ連れ戻してしまった。
その後、《わがまま・ボケがひどい》という理由で
施設に入れられてしまったのだが、そこですごい扱いを受けていて、結果面会に行ったK子さんが・そのまま連れ帰ってきたのだ）
今思えば、奇妙なわがままやまだらボケは
血中アンモニアが上がってきていたのかもしれなかった
施設から引き取った段階で
Hb6．4
なのに、週2回の増血剤点滴のみで来ていた
出血元を調べたりはされていなかった
貧血は低栄養からとかいっちゃって
施設で下血とかしてたのは
「ストレス」で片付けられていたらしい
結婚の報告をしたい
旦那に逢ってほしい
そう言っても
叔母からの「今は動揺させたくない」の一言で片付けられて
1年半逢えないままでいた
その間に
祖母を蝕んでいった病魔
施設入所の検査で発覚したC型肝炎
輸血は40年前
きっとずっと患っていたのだろうに
保護責任者である嫁さんからは
なんにも情報がなかった
すこしでも
私に情報が入ってれば
こんなになるまでほっとかなかった
私なりの判断もできたはず
私にだって
後悔は残る
でも
今更なんだ
動揺してるK子さん
今は昔あった確執なんてどうでもいい
どうでもいいんだ
今は
会話ができるうちは、できるだけ側にいてあげたい
目をパッと開けて
きょろきょろ見回したときに
「ここにいるよ」って手を握り返してあげたい
それしかできないから
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